展示室の展示替えを行いました。それぞれの展示をお楽しみください。
●第1展示室 「自然災害関係資料を読む、伝える、活かす」
関東大震災(1923:大正12年9月1日)から今年で100年目を迎えました。また最近では、近い将来に想定される南海トラフ巨大地震が及ぼす影響とその対策について真剣な検討が進められています。今回は当館所蔵資料の中から、自然災害関係資料(特に江戸時代の「安政の大地震」と、大正時代の「関東大震災」に関するもの)を紹介します。
●第2展示室 「久米通賢資料室」(常設展示)
江戸時代に鉄砲の製作や天文学、測量の分野で活躍し、坂出塩田を築いた久米通賢の足跡をたどりながら、重要文化財の古文書や器具類を中心に紹介しています。
●第3展示室 「讃岐の銅鐸」
銅鐸は弥生時代に国内でつくられた青銅器で、祭祀に使用されたと考えられています。
綾川町陶内間で出土した内間銅鐸(郷土博通信No.22表紙)は、長らく所在不明の状態でしたが、東京国立博物館で保管されていたことが分かり、当館に返却されました。この内間銅鐸を公開するとともに、香川県内から出土した銅鐸をご紹介します。
また、玄関ロビーでは、江戸時代中期の女流文学者 井上通女の『帰家日記』を展示しています。
井上通女は、「讃岐の紫式部」といわれた才媛でした。丸亀藩士井上儀左衛門の長女として丸亀城下に生まれ、儒学者でもあった父から和歌、物語、漢学を学びました。幼い頃より培った、卓越した文才で数々の名作を残しています。