展示室案内EXHIBITION
鎌田共済会郷土博物館には様々な収蔵品があります。
香川に関する歴史資料を中心に近世から近代の書画、和書、古文書、工芸品、写真、出土品、化石、鉱物など約6万点を所蔵しています。
[主な資料]
久米通賢資料(重要文化財)・平賀源内資料・鬼面象嵌大刀柄頭(香川県指定文化財)・慶長版太平記(坂出市指定文化財)・和本・書画・古文書・写真・出土品・漆器・陶磁器・化石・鉱物・新聞(香川新報他)・鎌田勝太郎資料
第3展示室近代香川の博覧会
幕末にヨーロッパで万国博覧会を見物した日本は、明治維新以後に博覧会を開催しました。地方においても博覧会はさかんに催され、香川県では明治初期に金刀比羅宮で開かれています。そして1928(昭和3)年には高松市主催全国産業博覧会が開催されました。
当館に残されている金刀比羅宮博覧会の目録をはじめ、さまざまな博覧会の様子をご紹介します。
主な展示物
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坂出浜塩業分図 第二 塩田一戸前の図
坂出浜塩業分図 第二 塩田一戸前の図
1897(明治30)年に神戸で開催された第2回水産博覧会に出品したものです。第2図から第10図までが残されており、塩田での作業や釜焚きの様子、道具類などが描かれ、それぞれに説明が書かれています。
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金刀比羅宮博覧会品物目録
金刀比羅宮博覧会品物目録
1873(明治6)年に開催された博覧会の目録。古文書、古美術、武具、考古資料、各地の名産品、鉱物等さまざまな展示物総数857点が掲載されており、なかには西洋機械類やフランスの油絵も含まれています。
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香川新報 1928 (昭和3)年3月20日
香川新報 1928 (昭和3)年3月20日
高松市主催全国産業博覧会 開会を報じ、各陳列館の概要などを特集しています。
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鶏肋瑣話(けいろくさわ)
鶏肋瑣話(けいろくさわ)
1823(文政6)年8月に久米が高松藩領内の郷東河原において藩主松平頼恕(よりひろ)の面前で砲術の演習(披露)を行ったことを記した記録。演習は2日間にわたるもので、1日目が陸上戦、2日目は海上戦を想定したものでした。記録中に「百目御筒歩戦仕立」とあるのが「百敵砲」をさすと思われます。
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百目玉歩戦仕立 百敵砲(重要文化財)
百目玉歩戦仕立 百敵砲(重要文化財)
久米が描いた百目玉筒「百敵砲」の図。作成年は未詳。当館所蔵の百敵砲と見比べると、いくつか違いが見られる。
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内間銅鐸
内間銅鐸
高さは29.7㎝、裾部の長径15.7㎝・短径9.7㎝、重量は1019g。銅鐸としては小型に属す、扁平鈕式四区袈裟襷文です。
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内間銅鐸拓本
内間銅鐸拓本
1931(昭和6)年6月24日拓
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「綾歌郡陶村銅鐸発見状況ノ大概」
「綾歌郡陶村銅鐸発見状況ノ大概」
内間銅鐸を発見した時の状況が詳しく説明されています。1931(昭和6)年に当時の当館職員によって調査・記録されました。
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百敵砲(重要文化財)
百敵砲(重要文化財)
久米通賢が仏生山町年寄河地時俶(かわじじしゅく)の求めに応じて製作した百目筒です。銘文から、製作時には用法一巻が付属していたことが分かります。台車には左右計3つの引出しがついており、玉薬などが入っていたと考えられますが、現状ではそのうちのひとつに通賢考案の「薬信筒(やくしんとう)」が入っています。