展示室案内EXHIBITION
鎌田共済会郷土博物館には様々な収蔵品があります。
香川に関する歴史資料を中心に近世から近代の書画、和書、古文書、工芸品、写真、出土品、化石、鉱物など約6万点を所蔵しています。
[主な資料]
久米通賢資料(重要文化財)・平賀源内資料・鬼面象嵌大刀柄頭(香川県指定文化財)・慶長版太平記(坂出市指定文化財)・和本・書画・古文書・写真・出土品・漆器・陶磁器・化石・鉱物・新聞(香川新報他)・鎌田勝太郎資料
第3展示室「讃岐の銅鐸」
銅鐸は弥生時代に国内でつくられた青銅器で、祭祀に使用されたと考えられています。
綾川町陶内間で出土した内間銅鐸は、長らく所在不明の状態でしたが、東京国立博物館で保管されていたことが分かり、当館に返却されました。この内間銅鐸を公開するとともに、香川県内から出土した銅鐸をご紹介します。

主な展示物
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内間銅鐸
内間銅鐸
綾川町陶内間出土
扁平鈕式4区袈裟襷文
地下約1.5mの砂層から発見されました。その地に意図的に埋められたものではなく、流されて埋まったものと推定されます。 -
内間銅鐸拓本
内間銅鐸拓本
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伝讃岐国出土銅鐸拓本(部分)
伝讃岐国出土銅鐸拓本(部分)
扁平鈕式6区袈裟襷文
江戸時代に讃岐の某山から出土したと伝わっています。 -
天球儀(重要文化財)
天球儀(重要文化財)
恒星や星座などを球面に描いたものです。
天空を外側から見たように描いているため、星座の形は実際とは裏返しに表現されます。久米通賢作と伝えられています。 -
百敵砲(重要文化財)
百敵砲(重要文化財)
久米通賢が仏生山町年寄河地時俶(かわじじしゅく)の求めに応じて製作した百目筒です。銘文から、製作時には用法一巻が付属していたことが分かります。台車には左右計3つの引出しがついており、玉薬などが入っていたと考えられますが、現状ではそのうちの一つに通賢考案の「薬信筒(やくしんとう)」が入っています。
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『江戸御供道中記』
『江戸御供道中記』
1854(嘉永7)年11月8日~11日条
縦23.7✕横16.8㎝、 写本1冊
1854(嘉永7)年、讃岐金刀比羅宮の別当・金光院の住職が徳川将軍の代替わり後に江戸参府して登城し、江戸から讃岐へ向けて出発する直前に大地震に遭遇、帰路の道中、地震・津浪・火災による被害を目撃、道中記にその惨状を書き残しました。 -
『安政見聞誌(中)』「新吉原遊女屋家潰崩図」
『安政見聞誌(中)』「新吉原遊女屋家潰崩図」
安政年間(1854~1860)
縦24.5✕横17.4㎝、 木版刷、 上・中・下3冊
1855(安政2)年10月2日、関東地方南部で起きた大地震(安政江戸地震)の被害状況について、戯作者の仮名垣魯文が版元(出版者)の依頼を受けて作成したもの。江戸時代の地震ルポルタージュ文学の傑作と言われています。当図は、地震の強い揺れによって、遊女屋の2階が崩れる様子を描いたものです。 -
『大正 大震災大火災』「大震災記」
『大正 大震災大火災』「大震災記」
1923(大正12)年10月1日発行、 大日本雄弁会・講談社刊
縦22.0✕横15.0㎝、 活版印刷1冊
関東大震災の惨状を写真77点と本文300頁でまとめたもの。発行部数400万部を越えるベストセラーになりました。 -
坂出塩田新開図(重要文化財)
坂出塩田新開図(重要文化財)
釜屋数、堤の長さ、水路の位置などが描かれた塩田の設計図。