展示室案内EXHIBITION
鎌田共済会郷土博物館には様々な収蔵品があります。
香川に関する歴史資料を中心に近世から近代の書画、和書、古文書、工芸品、写真、出土品、化石、鉱物など約6万点を所蔵しています。
[主な資料]
久米通賢資料(重要文化財)・平賀源内資料・鬼面象嵌大刀柄頭(香川県指定文化財)・慶長版太平記(坂出市指定文化財)・和本・書画・古文書・写真・出土品・漆器・陶磁器・化石・鉱物・新聞(香川新報他)・鎌田勝太郎資料
第3展示室書画をたのしむ -讃岐人の遺墨-
書画は、毛筆による筆運びの勢いや墨の濃淡、線の太さ細さなど変化に富む豊かな表現をたのしむものであり、時には筆を執る人物の心の様まで垣間見ることができるような、奥深く魅力的な芸術です。今回の展示では、当館所蔵資料を中心に、郷土讃岐の先人たちが遺した様々な書画をご紹介いたします。

主な展示物
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亀井東溪画 岡井鼎賛 福貴図
亀井東溪画 岡井鼎賛 福貴図
亀井東溪(1748-1816)
江戸時代後期の画人。特に花鳥昆虫に優れ、高松藩8代藩主 松平頼儀により士分に取り立てられました。岡井鼎(生年不明-1803)
高松藩主に仕えた儒者。藩の記録所総裁や江戸藩邸の西城学館総裁をつとめました。 -
松平頼重書状
松平頼重書状
松平頼重(1622-1695)
高松藩初代藩主。城下に上下水道を敷設するほか溜め池を築くなど、藩体制を確立しました。 -
細川林谷画 芝蘭図
細川林谷画 芝蘭図
細川林谷(1782-1842)
頼山陽をして「江戸で一、二を争う」と評されるほどの篆刻家であるとともに、詩書画を能くした人物です。 -
「阪出墾田之碑」 拓本
「阪出墾田之碑」 拓本
阪出墾田之碑は坂出墾田の一定の完成を記念して、1829 (文政12)年に藩主松平頼恕によって建立されました。拓本は、その碑文を明治に入って写し取ったものです。当時の碑面の状態がわかります。
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阿野郡北坂出浦沖林田村綾川之裾ヨリ御供処村迄御新開見込之地割分間絵図 (重要文化財)
阿野郡北坂出浦沖林田村綾川之裾ヨリ御供処村迄御新開見込之地割分間絵図 (重要文化財)
1829(文政12)年9月に建立された「阪出墾田碑」が描かれていることから、それ以降に作成されたと思われます。薄い赤色の部分が塩田、薄茶色の部分が畑方を表しています。
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地平儀(重要文化財)
地平儀(重要文化財)
測量器具で、目標とする地点の方位角を測る時に使います。久米通賢が製作した器具です。
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内間銅鐸(香川県指定有形文化財)
内間銅鐸(香川県指定有形文化財)
高さは29.7㎝、裾部の長径15.7㎝・短径9.7㎝、重量は1019g。銅鐸としては小型に属す、扁平鈕式四区袈裟襷文です。(藤瀬雄輔撮影)
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内間銅鐸拓本
内間銅鐸拓本
1931(昭和6)年6月24日拓
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「綾歌郡陶村銅鐸発見状況ノ大概」
「綾歌郡陶村銅鐸発見状況ノ大概」
内間銅鐸を発見した時の状況が詳しく説明されています。1931(昭和6)年に当時の当館職員によって調査・記録されました。