展示室案内EXHIBITION
鎌田共済会郷土博物館には様々な収蔵品があります。
香川に関する歴史資料を中心に、古文書、古書籍、絵図、写真、考古資料など約6万点を所蔵しています。
[主な資料]
久米通賢資料(重要文化財)、鉄地金銀象嵌獣面紋大刀柄頭(香川県指定文化財)、慶長版太平記(坂出市指定文化財)、考古資料、古文書、古書籍、絵図、写真、漆器、陶磁器、化石など
第2展示室久米通賢資料室
江戸時代に鉄砲の製作や天文学、測量の分野で活躍し、坂出塩田を築いた久米通賢について、古文書や器具類を中心にご紹介します。
今回は、常設展示室の一部スペースを利用して「高松藩主の坂出塩田視察」と題するスポット展示もしています。
主な展示物
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吉本弥之助書状(重要文化財)
吉本弥之助書状(重要文化財)
1826(文政9)年3月、久米通賢は高松藩の財政再建策のひとつとして、坂出塩田の開発を命じられました。工事が進んで坂出塩田の全容が見えてきた1829(文政12)年3月25日、高松藩士で吟味役の吉本弥之助は、来る29日に高松藩9代藩主松平頼恕(よりひろ)が江尻新開(坂出塩田の一部)を視察するため、馬に乗って向かうことを久米に宛てた書状で伝えました。
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乍恐奉願上口上(おそれながらねがいあげたてまつるこうじょう)(重要文化財)
乍恐奉願上口上(おそれながらねがいあげたてまつるこうじょう)(重要文化財)
1831(天保2)年7月、丸亀街道(現在の四谷シモン人形館付近)から北上して坂出塩田の新開地に至る道を藩主が通る「御成道(おなりみち)」として整備することになり、十軒あまりの屋敷建物の立ち退きが必要とされたことから、坂出村の住人が計画の変更を願って、塩庄屋に宛てて提出した文書です。坂出塩田に向かう「御成道」についての史料は、この文書以外には確認されておらず、貴重なものといえます。
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百敵砲(重要文化財)
百敵砲(重要文化財)
久米通賢が仏生山町年寄河地時俶(かわじじしゅく)の求めに応じて製作した百目筒です。銘文から、製作時には用法一巻が付属していたことが分かります。台車には左右計3つの引出しがついており、玉薬などが入っていたと考えられますが、現状ではそのうちの一つに通賢考案の「薬信筒(やくしんとう)」が入っています。