展示室案内EXHIBITION
鎌田共済会郷土博物館には様々な収蔵品があります。
香川に関する歴史資料を中心に、古文書、古書籍、絵図、写真、考古資料など約6万点を所蔵しています。
[主な資料]
久米通賢資料(重要文化財)、鉄地金銀象嵌獣面紋大刀柄頭(香川県指定文化財)、慶長版太平記(坂出市指定文化財)、考古資料、古文書、古書籍、絵図、写真、漆器、陶磁器、化石など
第2展示室久米通賢資料室
江戸時代に鉄砲の製作や天文学、測量の分野で活躍し、坂出塩田を築いた久米通賢の足跡をたどりながら、重要文化財の古文書や器具類を中心に紹介しています。
また、常設展示室の一部スペースを利用したミニ展示もしています。
今回は、久米が考案した「百敵砲」と「憤龍」をご紹介しています。このふたつを一度に見ることができる機会ですので、関連資料と合わせて楽しんでいただきたいと思います。
主な展示物
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鶏肋瑣話(けいろくさわ)
鶏肋瑣話(けいろくさわ)
1823(文政6)年8月に久米が高松藩領内の郷東河原において藩主松平頼恕(よりひろ)の面前で砲術の演習(披露)を行ったことを記した記録。演習は2日間にわたるもので、1日目が陸上戦、2日目は海上戦を想定したものでした。記録中に「百目御筒歩戦仕立」とあるのが「百敵砲」をさすと思われます。
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百目玉歩戦仕立 百敵砲(重要文化財)
百目玉歩戦仕立 百敵砲(重要文化財)
久米が描いた百目玉筒「百敵砲」の図。作成年は未詳。当館所蔵の百敵砲と見比べると、いくつか違いが見られる。
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百敵砲(重要文化財)
百敵砲(重要文化財)
久米通賢が仏生山町年寄河地時俶(かわじじしゅく)の求めに応じて製作した百目筒です。銘文から、製作時には用法一巻が付属していたことが分かります。台車には左右計3つの引出しがついており、玉薬などが入っていたと考えられますが、現状ではそのうちのひとつに通賢考案の「薬信筒(やくしんとう)」が入っています。